
東京五輪ウガンダ代表から日本・WBOアジアパシフィック王者へ進んだセムジュ・デビッド。2026年9月21日の3冠統一戦は佐々木尽に6回KOで敗れ、最新戦績は12戦9勝5KO2敗1分となった。
更新:2026年9月21日の3冠統一戦は、佐々木尽が6回KO勝ち。セムジュ・デビッドの最新戦績は12戦9勝(5KO)2敗1分となった。
JBC公式結果は9月22日朝時点で未掲載のため、THE CORNERではLemino公式映像と当日報道で結果を確認し、公式記録の掲載を待っている。
2026年9月21日、東京たま未来メッセ。日本・WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者のセムジュ・デビッドは、OPBF東洋太平洋王者・佐々木尽との3冠統一戦に臨んだ。
前日計量は両者とも66.5kg。セムジュが守る2本と佐々木のOPBF王座を懸けた一戦は、佐々木が6回KOで制して3冠を統一した。
セムジュの出発点は日本の新人王戦ではない。2019年アフリカ競技大会の銀メダリストで、東京2020オリンピックにはウガンダ代表として出場した。アマチュアの国際舞台から日本のプロへ移り、少ない試合数で2冠王者まで進んだ異色のキャリアだ。
セムジュ・デビッドの最新プロフィール
| 所属 | 中日ボクシングジム |
|---|---|
| 生年月日 | 1992年11月11日 |
| 出身・国籍 | ウガンダ |
| 階級 | ウェルター級 |
| プロ戦績 | 12戦9勝(5KO)2敗1分 |
| 王座歴 | 元日本/元WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者 |
| 主なアマ実績 | 東京2020五輪ウガンダ代表/2019年アフリカ競技大会ミドル級銀 |
| 直近試合 | 2026年9月21日 佐々木尽戦 ●6回KO |
| 次戦 | 公式発表なし |
JBCの2026年8月度ランキングでは、日本王者とWBOアジアパシフィック王者の欄にセムジュが掲載されている。所属は中日ジム。9月21日は日本でのプロ12戦目になる。
東京五輪から日本のプロへ
ウガンダ国家スポーツ評議会の公式記録によると、セムジュは2019年アフリカ競技大会ミドル級の銀メダリスト。東京五輪では男子ミドル級に出場し、初戦でアルジェリアのユネス・ネムシに判定で敗れた。
五輪時のミドル級から、プロではウェルター級へ。体重を落としただけでなく、3ラウンドのアマチュアから、最大10ラウンドを戦う日本のタイトル戦へ競技の設計を変えてきた。
日本王座を獲得し、WBOアジアとの2冠へ
2024年8月27日、セムジュは石脇麻生との日本ウェルター級王座決定戦に勝ち、第59代日本王者となった。JBCランキングには同日付の王座獲得が記録されている。
次の大きな転機は2025年8月21日。日本王座を懸けて野上昂生と対戦し、同時に空位のWBOアジアパシフィック王座も争った。
JBC公式試合報告書では、7回終了時点の採点は63-70、65-68、65-68。セムジュは3者すべてで劣勢だったが、8回2分58秒にTKO勝ち。日本王座を守りながら、WBOアジアパシフィック王座を加えた。
浦嶋将之戦は引き分けで2冠防衛
2026年3月24日の初防衛戦は、日本1位・浦嶋将之との10回戦。結果は1-0の引き分けだった。
採点は95-95、93-97、95-95。1人が浦嶋を支持し、2人がドロー。セムジュは勝利を得られなかったが、規定により日本とWBOアジアパシフィックの両王座を守った。
野上戦の劇的な逆転と、浦嶋戦の接戦。2試合を並べると、セムジュは不利な流れでも最後まで試合を手放さない一方、ラウンドごとの明確な差を早めに作ることが課題だと分かる。
セムジュ・デビッドのファイトスタイル
事実:後半まで結果を変える力がある
11勝ではなく11戦で9勝、そのうち5KO。KO率だけなら極端な一発型ではない。それでも2冠獲得戦では、採点で後れながら8回終了間際にストップを奪った。
THE CORNER分析:相手のリズムを外すことが生命線
佐々木は18KOを持つ前進型の強打者だ。セムジュが正面で長く止まれば、佐々木の長所をそのまま受けることになる。
鍵は、ジャブの速度を一定にせず、上体と足で打つ位置をずらし、佐々木が強打をまとめる前に角度を変えること。守るだけではラウンドを失うため、外した直後に短い反撃を返し、どちらが先に仕事を終えたかを明確にしたい。
佐々木尽との3冠統一戦
佐々木の圧力と強打を相手に、セムジュは中盤まで対応したが、6回に試合を終えられた。2本の王座を失い、次戦は公式発表待ちとなる。
佐々木の詳しいキャリアは佐々木尽の3冠統一戦特集、ウェルター級の位置づけはボクシング階級一覧で確認できる。
セムジュの3冠統一は実現しなかった。それでも五輪代表から日本の2冠王者まで進んだ経歴は消えない。
次に問われるのは、佐々木の強打を受けた敗戦から、距離と防御をどう組み直すか。33歳の再起が再び国内上位へつながるかを待ちたい。

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