西田凌佑は9月27日、サム・グッドマンとのIBF世界スーパーバンタム級暫定王座戦で判定0-3の敗戦。元IBFバンタム級王者の歩みと、階級変更後の挑戦を整理します。
最新試合:グッドマン戦の結果
2026年9月27日・TOYOTA ARENA TOKYO。西田は12回判定0-3で敗れました。西田側の採点は110-115、109-116、111-114。JBC公式記録を10月5日に確認しています。
試合前のプロフィールと展望(9月24日執筆)
以下の戦績・ランキング・次戦表記は9月27日の試合前時点です。最新結果は上記をご確認ください。
2026年9月27日、TOYOTA ARENA TOKYO。六島ボクシングジムの西田凌佑が、サム・グッドマンとのIBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦に臨む。
西田の戦績は12戦11勝(2KO)1敗。元IBF世界バンタム級王者で、2025年6月に中谷潤人との王座統一戦でプロ初黒星を喫した。今回は一階級上で、再び世界のベルトを狙う。
派手なKOを量産してきた選手ではない。相手の攻撃を正面で受けず、サウスポーの左と位置取りでラウンドを積み上げる。その設計力で比嘉大吾、エマヌエル・ロドリゲスらを破ってきた西田にとって、グッドマン戦は「元王者の復帰戦」ではなく、新しい階級で自分の強さを作り直す試合になる。
西田凌佑の最新プロフィール
| 所属 | 六島ボクシングジム |
|---|---|
| 年齢 | 30歳(試合時点) |
| 構え | サウスポー |
| 現在の階級 | スーパーバンタム級 |
| プロ戦績 | 12戦11勝(2KO)1敗 |
| 主な王座 | 元IBF世界バンタム級王者、元WBOアジアパシフィック・バンタム級王者 |
| 直近試合 | 2026年2月15日 ブライアン・メルカド・バスケス戦 ○7回負傷判定 |
| 次戦 | 2026年9月27日 サム・グッドマン戦 |
JBCの2月15日公式試合報告書では、西田はIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦でメルカドに7回2分53秒、続行不能による負傷判定勝ち。採点は3者とも69―64だった。これにより同級の挑戦権を獲得し、現在はIBF1位として暫定王座決定戦へ進む。
4戦目で比嘉大吾を破り、地域王座へ
西田は2019年にプロデビュー。キャリア初期から相手の質が高く、3戦目で元日本王者の大森将平、4戦目で元世界王者の比嘉大吾と対戦した。
比嘉戦では12回判定勝ちを収め、WBOアジアパシフィック・バンタム級王座を獲得。プロ4戦目で長丁場を制した事実は、西田のキャリアを象徴している。強打で試合を短くするより、相手の得意な距離を消し、12ラウンドの中で判断を積み重ねるタイプだ。
9戦目でIBF世界王者に
2024年5月、当時のIBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲスに12回判定勝ち。西田はプロ9戦目で世界王座を獲得した。Amazon公式は、元世界王者や世界挑戦経験者を下し、挑戦者決定戦を制して世界戦へ進んだ過程を紹介している。
同年12月にはアヌチャイ・ドーンスアを7回TKOで退けて初防衛。西田のプロ2度目のKO勝ちであり、判定を取る技術だけでなく、ボディーから試合を終わらせる攻撃も示した。
中谷潤人戦の初黒星と階級変更
2025年6月、WBC王者・中谷潤人とのバンタム級王座統一戦に臨んだ。試合は6回終了時、西田陣営が続行を断念。西田はIBF王座を失い、プロ初黒星を記録した。
その後、西田はスーパーバンタム級へ上げた。2026年2月のメルカド戦は、階級変更後の再起戦であると同時にIBF挑戦者決定戦だった。偶然の接触によるカットで7回に止まったものの、公式採点では明確に先行していた。
西田凌佑のファイトスタイル
事実:サウスポーの距離と判定力
12戦のうち9勝が判定。KO率だけを見れば決定力型ではないが、比嘉、ロドリゲス、メルカドといった上位選手を長いラウンドで上回ってきた。左を当てる前に右ジャブと前足で相手の進路を限定し、打ち終わりに正面へ残らない。
THE CORNER分析:攻撃後の位置が最大の武器
西田を見るときは、パンチそのものより打った後の場所に注目したい。左を打った直後に相手の右の外へ出れば、反撃を受けにくく次の攻撃も選べる。逆にロープを背負い、同じ位置で受け続ければ、体格のあるスーパーバンタム級では消耗が大きくなる。
サム・グッドマン戦の焦点
グッドマンは23戦22勝(8KO)1敗。Amazon公式によると、過去に井上尚弥への挑戦が負傷で2度流れ、復帰後はWBA世界フェザー級王座にも挑戦。その後スーパーバンタム級へ戻り、IBF2位として今回の機会を得た。
JBC公式組合せは大会を16時30分開始、全5試合とし、西田―グッドマンを第4試合に配置している。大会はPrime Videoが独占ライブ配信する。
二階級目の世界王座は「再起」の先にある
西田は12試合しか戦っていない。その中で地域王座、世界挑戦者決定戦、世界王座獲得、初防衛、統一戦、階級変更後の挑戦者決定戦まで経験してきた。
大会全体のカードはPrime Video Boxing 16特集、同じ興行で世界戦に臨む選手は坪井智也特集と松本流星特集で確認できる。
9月27日に問われるのは、元王者としての実績ではない。西田凌佑の距離設計が、一階級上でも世界を制御できるかだ。
中谷戦の初黒星を経て選んだ新しい階級。その答えが、サム・グッドマンとの12ラウンドに表れる。

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